今日も建築家について、阪本工営スタッフが紹介させていただきますのでよろしくお願いします。
今回は片山東熊さんについて。片山東熊さんは明治期に活躍した建築家ですね。山口県生まれで、工部大学校の建築学科第1期生だったそうです。工手学校(現工学院大学)造家学科教務主理もしていたとのこと。
宮内省で赤坂離宮など宮廷建築に多く関わったみたいですね。職務として県庁や博物館、宮内省の諸施設など36件の設計に関わったほか、公務の合間に貴族の私邸を中心に14件の設計を行ったんだとか。また、日本人建築家の養成を行うべく来日した、ジョサイア・コンドルの最初の弟子とのことです。
代表作である旧東宮御所(現・迎賓館)は、2009年に明治以降の建築としては初めて国宝に指定されたのだとか。
現存する片山の作品の多くが重要文化財に指定されているほか、旧東宮御所(現・迎賓館)は明治時代の洋風建築の到達点と評され、明治以降の建築としては初の国宝に指定されているみたいですね。
主な作品は以下の通り。
・新宿御苑御休所(1888年(明治21年)/東京都新宿区/重要文化財)
・日本赤十字病院(1890年(明治23年)/愛知県犬山市/明治村に移築)
・神宮農業館(1891年(明治38年)/三重県伊勢市)
・奈良国立博物館(1894年(明治27年)/奈良市/重要文化財)
・京都国立博物館(1895年(明治28年)/京都市/重要文化財)
・仁風閣(1907年(明治40年)/鳥取市/重要文化財)
・東京国立博物館 表慶館(1908年(明治41年)/東京都台東区/重要文化財)
・旧東宮御所 (赤坂離宮、現・迎賓館)(1909年(明治42年)/東京都港区/国宝)
・旧竹田宮邸 (現・グランドプリンスホテル高輪貴賓館)(1911年(明治44年)/東京都港区)
・神宮徴古館(1911年(明治44年)/三重県伊勢市)
・旧御所水道ポンプ室(現・九条山浄水場ポンプ室)(1912年(明治45年)/京都市山科区)
どれも素晴らしい作品ですよね。
では今日はこのへんで。阪本工営スタッフでした。